マンションの浴室リフォーム費用相場はいくら?安くする方法や注意点とは

「マンションの浴室リフォームっていくらぐらいするの?」「見積り金額が高いと思うんだけど、相場ってどれくらい?」
このようなお悩みを抱えている方必見。
今回は、マンションの浴室リフォームにおける費用相場や、費用を抑える方法や注意点、マンションの浴室リフォーム事例についてご紹介します。
マンションの浴室リフォームにおける費用相場
マンションの浴室リフォームにおける費用相場は、50〜150万円程といわれています。
こちらでは、マンションの浴室リフォームにおける4つの施行内容をもとに、より詳しい相場をご紹介していきましょう。
- ユニットバスへのリフォーム
- 天井・壁・床の修繕
- 浴槽の交換
- 追い焚き機能の追加
実際にかかる費用は浴室の状況や業者によって異なるので、参考としてチェックしてみてください。
ユニットバスへのリフォーム
ユニットバスへのリフォーム相場は、以下の通りです。
| 費用相場 | 工期の目安 |
ユニットバスの交換 | 60〜120万円程 | 5日前後 |
在来浴室からユニットバスへの交換 | 65~200万円程 | 1週間前後 |
よりこだわったリフォームを行う場合、ユニットバスの交換で150万円程、在来浴室からユニットバスへの交換で250万円程かかることもあります。
ユニットバスのサイズと選び方
ユニットバスのサイズ選びは、快適な浴室空間を実現するための重要なポイントです。マンションの浴室リフォームでは、限られたスペースを最大限に活用しながら、家族構成やライフスタイルに合ったサイズを選ぶことが求められます。
ユニットバスのサイズ表記と種類
ユニットバスのサイズは「1216」や「1616」といった4桁の数字で表されます。この数字は、浴室内の短辺と長辺の寸法(mm単位)を示しており、例えば「1616」は短辺1600mm、長辺1600mmの正方形タイプを意味します。主流サイズは以下の通りです:
サイズ | 寸法 | 特徴 |
1216 | 1200×1600mm | コンパクトで単身者向け。省スペース設計。 |
1616 | 1600×1600mm | 標準的な広さで、多くの家庭に適応。 |
1620 | 1600×2000mm | ゆったりした空間で、小家族やファミリー向け。 |
1624 | 1600×2400mm | 広々とした設計で介護にも対応可能。 |
サイズ選びのポイント
1.家族構成に合わせる
– 単身者や夫婦のみの場合:コンパクトな1216や1616サイズがおすすめ。
– 子供がいる家庭:1620サイズなど広めの設計が快適。
– 高齢者や介護が必要な家庭:1624サイズ以上で安全性を確保。
2.設置スペースを確認する
マンションでは設置可能なスペースが限られるため、事前に寸法を測定し、適切なサイズを選ぶことが大切です。
3.ショールームで体感する
カタログだけではイメージしづらい場合、ショールームで実物を確認することで、実際の広さや機能性を体感できます。
ユニットバス選びの注意点
マンション特有の制約として、配管や排水設備による制限がある場合があります。また、防音性や断熱性も考慮し、快適性を高める仕様を選ぶことが重要です。
天井・壁・床の修繕
マンションの浴室リフォームで、天井・壁・床の修繕をするときは以下が相場とされています。
| 費用相場 | 工期の目安 |
天井 | ● シート:3.5~7万円程 ● 樹脂パネル:4~7万円程 | 1~2日 |
壁 | ● シート:10~20万円程 ● 樹脂パネル:10~30万円程 ● 塗装:10~20万円程 ● タイル:10~30万円程 | 1~2日 |
床 | ● シート:5~15万円程 ● 樹脂パネル:5万円〜 ● タイル:10~15万円程 | 1~2日 |
天井+壁+床のセット | 10~30万円程 | 1~2日 |
施工箇所や施行内容、材質はもちろん、実際の浴室の広さによっても費用は異なります。
浴室リフォームを行う際、天井・壁・床をセットで修繕することは非常におすすめです。セットで依頼することで、以下のようなメリットが得られます:
- 費用の節約
個別に工事を依頼するよりも、まとめて施工することで業者の手間が減り、全体的な工事費用を抑えることができます。また、材料費や施工費がセット価格になる場合もあるため、予算内で効率よくリフォームが可能です。 - デザインの統一
天井・壁・床を同時に修繕することで、浴室全体のデザインを統一しやすくなります。例えば、明るい色調でまとめれば広々とした印象に、シックな色合いで揃えれば高級感のある空間に仕上げることができます。統一感があるデザインは視覚的にも美しく、リフォーム後の満足度が高まります。 - 工期の短縮
個別に工事を行う場合よりも、一度に施工することで工期が短縮されます。特にマンションでは工事期間中の騒音や制約が気になるため、短期間で完了するセット施工は利便性が高いと言えます。
天井・壁・床の修繕では、防水性や断熱性の向上も期待できるため、快適な浴室空間を長く維持することが可能です。リフォームを検討する際は、セット施工について業者に相談してみると良いでしょう。
浴槽の交換
浴槽の交換費用は約10~55万円ほどかかります。
以下は、浴槽の素材別費用相場をまとめてみました。
| 費用相場 | 工期の目安 |
浴槽 | ● FRP(ガラス繊維強化プラスチック):3~35万円程 ● 人工大理石(ポリエステル):5~40万円程 ● 人工大理石(アクリル):30~120万円程 ● ステンレス:5~25万円程 ● ホーロー:10~73万円程
| 1~2日 |
上記の他、タイルの中に浴槽を埋め込むタイプは工事費用が約10〜20万円程であり、置くだけで設置できるタイプは約4〜8万円程かかります。
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追い焚き機能の追加
マンションの浴室に追い焚き機能を追加する場合、費用相場は15万円~40万円程度です。
追い焚き機能を追加する際には、以下の3つの方法があります。
- 給湯器の交換: 現在の給湯器に追い焚き機能がない場合、追い焚き機能付きの給湯器に交換する必要があります。給湯器本体の価格と設置費用がかかります。
- 追い焚き配管の設置: 浴槽から給湯器まで追い焚き配管を設置する必要があります。配管の距離や設置場所によって費用が異なります。
- 浴室リモコンの設置: 追い焚き機能を使用するために、浴室リモコンを設置する必要があります。
追い焚き機能を追加することで、いつでも温かいお風呂に入ることができ、快適なバスタイムを過ごせるようになります。ただし、マンションの構造や管理規約によっては、追い焚き機能の追加が難しい場合もありますので、事前に管理会社に確認するようにしましょう。
マンションの浴室を広くすることはできる?
マンションの浴室を広くしたいと考える方は多いですが、実際に拡張できるかどうかは、いくつかの条件によって異なります。
まず、築年数が古いマンションでは、当時流通していたユニットバスのサイズが限られていたため、現在の規格よりも小さい浴室が設置されているケースが少なくありません。この場合、最新のユニットバスに交換するだけで、浴室空間を広げられる可能性があります。また、壁の位置を調整したり、配管の取り回しを工夫したりすることで、さらに広い浴室を実現できる場合もあります。
ただし、マンションは構造上、壁を動かせる範囲や配管の自由度に制限があるため、必ずしも希望通りに拡張できるとは限りません。そのような場合には、浴槽自体を大きめのサイズやワイドタイプ、アーチ形状などに変更することで、浴室全体を広く見せる工夫も有効です。実際、既存の浴槽と壁の間に余裕があれば、サイズアップが可能なケースもあります。
マンションの浴室リフォームで費用を抑える方法
マンションの浴室リフォームで費用を抑えたい方は、以下4つのポイントを意識してみましょう。
- 浴室リフォームの豊富な実績がある業者を選ぶ
- リフォーム範囲を確認する
- 業者に相談しながら商品を選ぶ
- 浴室再生リフォームを検討する
それぞれのポイントについてお話します。
浴室リフォームの豊富な実績がある業者を選ぶ
費用を抑えるために、浴室リフォームの豊富な実績がある業者を選んでみましょう。
施工経験が少ない業者に依頼すると、思ったようなリフォームをできず、最悪の場合他の業者に頼んで余分な費用がかかることも。
専門知識・技術が必須の浴室リフォームだからこそ、実績の多い業者を探してみてください。
リフォーム範囲を確認する
浴室内で必要な箇所だけリフォームするのも、費用を抑えるコツです。
ただ、「天井と壁をリフォームしたいけど、費用を抑えたいから1箇所だけにしようかな」というときは、施工後の後悔につながってしまいます。
無理に施工箇所を減らしても思ったより料金が変わらないことも多いので、「セット価格販売」を検討してみるのもおすすめです。
単体ではなく複数個所をリフォームするセットプランを選択することで、別々に工事するよりもお得にコストダウンできますよ。
業者に相談しながら商品を選ぶ
浴室リフォームに熟知している業者に相談することで、予算内で大満足できる商品を選べます。
「一番安い商品を教えてほしい」「このメーカーの商品を使いたいけど、できるだけ費用は抑えたい」など業者に希望を伝えて、安く入手しましょう。
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マンションの浴室リフォームをするときの注意点
マンションの浴室リフォームは、以下4つの点に注意しましょう。
- マンションの管理規約を確認する
- リフォーム業者にできることを確認してもらう
- 近隣住民に配慮する
- 浴室の移動が難しいケースについて
上記4つの注意点について解説します。
マンションの管理規約を確認する
マンションでは、管理規約にてリフォーム範囲が決められています。
規約違反にならないよう、事前に管理規約を確認したり、管理会社やオーナーに問い合わせてみましょう。
リフォーム業者にできることを確認してもらう
マンションの構造などによっては、希望のリフォームができない場合もあります。
リフォーム業者にできることを確認してもらってから、具体的な施工内容を考えてみてください。
近隣住民に配慮する
ご近所トラブルを避けるためにも、リフォーム前や後に近隣住民へ挨拶や報告を行うのがおすすめです。
マンションによっては、近隣住民への対応について定められている場合もあるので、管理会社やオーナーに確認しておきましょう。
浴室の移動が難しいケースについて
マンションのリフォームを検討する際、「浴室の位置を変えたい」と希望される方もいらっしゃいます。しかし、実際には浴室の場所を移動できないケースが多いのが現状です。
その理由の一つは、マンション特有の構造にあります。多くのマンションでは、上下階の住戸で配管や排水経路が共通化されており、浴室やトイレ、キッチンといった水まわりの位置があらかじめ決められています。排水管の勾配や配管スペースの制約から、浴室を大きく移動させることは難しい場合がほとんどです。
また、マンションの管理規約でも、専有部分の範囲やリフォームの制限事項が定められていることが多く、浴室の移動や大幅な配管工事が禁止されている場合もあります。仮に移動が可能な場合でも、工事費用が高額になったり、他の住戸への影響が出たりするリスクも考えられます。
このような事情から、マンションの浴室リフォームでは、基本的に現在の位置を活かした工事が一般的です。どうしてもレイアウトを変更したい場合は、まず管理組合や専門業者に相談し、構造上・規約上の制約や可能性をしっかり確認することが大切です。
マンションの浴室リフォーム事例
最後に、弊社クラシフが手掛けたマンションの浴室リフォーム事例を3つご紹介します。
- 15万円の浴室リフォーム
- 17万円の浴室リフォーム
- 60万円の浴室リフォーム
今後リフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
15万円の浴室リフォーム
施行料金 | 15万円 |
商品名 | ペイント・ビューティ →価格表 |
施行箇所 | 浴槽 |
採用塗料 | 中国塗料 |
「浴槽の染みがどうしても取れないので何とかしてほしい」とご相談をいただきました。
浴槽の状態と過去の施工経験から、吹付再生塗装をさせていただき、「より良い方法をご提案してくださり、感激です!」と嬉しいお言葉を頂戴しております。
17万円の浴室リフォーム
施行料金 | 17万円 |
商品名 | フロア・ビューティ →価格表 |
施行箇所 | ● 鏡 ● 床 |
採用床シート | アイカ |
経年劣化により黒ずんでいた床と、大きな錆の腐食があった鏡についてご相談をいただいた事例です。
掃除でも落ちない状況だった床にはあったかフロアーを貼り、鏡はひと回り小さなサイズの防湿鏡へ交換して、きれいに仕上げました。
60万円の浴室リフォーム
施行料金 | 60万円 |
商品名 | ● フロア・ビューティ ● パネル・ビューティ →価格表 |
施行箇所 | ● タイル壁 ● 天井 ● 壁 ● 浴槽 ● 床 |
採用パネル、床シート 採用浴槽 | ● アイカ ● リクシル |
築50年の古い団地の在来浴室のリフォーム事例です。
塗膜を剥がし、下処理をしっかりしたうえで壁にパネルを貼り、浴槽脇の配管部分までもきれいに加工しています。
床にはあったかシートを貼り、使用していない室内側の窓は埋めてすっきりとした空間にリフォームしました。
狭い浴室にもフィットする「ぴったりサイズシステムバス」という選択肢
マンションの浴室リフォームでは、「既存のスペースに合うユニットバスが見つからない」「もっと有効に空間を使いたい」といったお悩みをよく耳にします。そんなときに注目したいのが、タカラスタンダードの「ぴったりサイズシステムバス」です。
既存スペースを最大限に活かすオーダーメイド感覚
「ぴったりサイズシステムバス」は、1cm単位で浴室のサイズオーダーが可能なため、従来の規格サイズでは対応できなかった細かなスペースにも柔軟にフィットします。梁や柱の出っ張りがある場合でも、現場に合わせて加工できるため、無駄なデッドスペースを最小限に抑えられるのが大きな特長です。
マンションリフォームに最適な理由
- スペースを有効活用できる
限られた浴室空間でも、最大限の広さを確保できるため、入浴時の快適さが向上します。 - 間取りや構造に合わせて調整可能
マンション特有の複雑な形状や障害物にも対応でき、リフォームの自由度が高まります。 - デザインや機能も充実
豊富なカラーや素材、便利なオプションも選べるので、理想のバスルームを実現できます。
マンション浴室リフォームの費用と工事内容を詳しく解説
マンションの浴室リフォームを検討する際、「どのくらいの費用がかかるのか」「どんな工事内容があるのか」を知っておくことはとても重要です。ここでは、TOTOの公式情報を参考に、代表的なリフォームプランや費用の目安、工期について分かりやすくご紹介します。
1. ユニットバスのグレード別リフォーム費用
ハイグレードタイプ(例:シンラシリーズ)
高級感や機能性を重視したい方には、シンラシリーズなどのハイグレードユニットバスがおすすめです。
【参考費用】約160~220万円
【工期目安】5~7日
※浴室のサイズやオプション内容によって変動します。
スタンダードタイプ(例:WYシリーズ)
コストとデザインのバランスが良いスタンダードタイプ。機能性も十分で、多くの方に選ばれています。
【参考費用】約120~180万円
【工期目安】4~6日
ベーシックタイプ(例:WSシリーズ)
必要最低限の機能で費用を抑えたい方には、ベーシックタイプがおすすめです。
【参考費用】約100~150万円
【工期目安】3~5日
2. 洗面所も含めたリフォームの場合
浴室と一緒に洗面所もリフォームするケースも増えています。
【参考費用】約40~80万円(洗面化粧台・床・壁・天井の工事を含む)
【工期目安】1~3日
3. 部分的な器具交換や設備更新
「浴室全体のリフォームまでは必要ないけれど、一部だけ新しくしたい」という場合は、以下のような部分リフォームも可能です。
- シャワー水栓の交換
【参考費用】約3~7万円
【工期目安】半日~1日 - 換気扇から浴室乾燥機への交換
【参考費用】約10~20万円
【工期目安】1日
4. 費用や工事期間は条件によって変動
リフォーム費用や工期は、浴室の広さ・既存設備の状態・選ぶ商品グレード・追加オプションの有無などによって大きく変わります。
また、マンションの場合は管理規約や構造上の制約もあるため、事前にリフォーム会社へ現地調査を依頼し、詳細な見積もりを取ることが大切です。
5. まとめ
マンションの浴室リフォームは、希望するグレードや工事内容によって費用も期間も大きく異なります。
「どこまでリフォームしたいのか」「どんな機能やデザインを重視するのか」を明確にし、複数の業者から見積もりをとって比較検討しましょう。
浴室リフォームをより快適・お得に進めるために、信頼できる専門業者への相談をおすすめします。
浴室再生リフォームを検討する
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弊社クラシフは、10,200件の浴室再生リフォームを手掛けてきました。
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