コラム

お風呂場リフォームの失敗例とは?失敗しないために最低限注意しておきたいポイントを解説!

お風呂場の入り口

突然ですが、「お風呂場のリフォームをいざやってみたら大失敗した!」という事態に直面する方がたまにいらっしゃるようです。

こうなる理由は簡単です。100人いれば100通りのリフォーム要望というものが、お風呂場に関しては発生するものであり、時には実用にはあまり適さないリフォームの要望を出してしまう方も発生するからです。

長く使う上でお風呂場のリフォームというものは、どこかのタイミングで必ず必要になるものです。
老朽化や劣化は、どんなに大切に使っていてもある程度避けられないもの。だからお風呂場のリフォームは欠かせません。

本来、状態を改善するために行うお風呂場リフォームが、何故か余計に状況を悪化させてしまう。
こんなことは絶対に避けなければならないところです。

今回は、そういった事態を回避するために、最低限必要となる失敗しないためのポイントをご紹介していきたいと思います。
ここさえ読めば、お風呂場のリノベーションを試みる上で避けるべき地雷を、的確にピックアップできるようになるはずです!

 

浴槽選びに関する失敗

ユニットバスタイプのお風呂場をリフォームする際、浴槽を交換することはよくあることですが、この浴槽もしっかりと入れ替えるメリットとデメリットを、事前に考えに考え抜いておくことは大事です。
まずは浴槽選びでありがちな失敗例を挙げていきたいと思います。

浴槽のサイズの不備

ユニットバスタイプのお風呂の場合、浴槽の交換は比較的容易ですし、全国津々浦々、どこの施工業者さんでもしっかり工事してくれるはずです。
ただし、浴槽のタイプも色々あるものです。

広い浴槽
元々使っていた浴槽に比べると多機能ながら手狭に感じられる浴槽や、肘置きを設置したことで以前よりもしっくり来なくなるといった事例も、人によっては起こりうるところではあります。

事前に色んなタイプの浴槽に入ってみて、身体のフィット感を確かめることができれば一番いいのですが、なかなかそこまでには至らないものですよね。
しかし浴槽のサイズって入浴の際のQOLにもかなり密接に関与しますので、せめて現状よりも狭い浴槽にはしないといったようなこだわりを持っておくと、改悪リフォームと体感することはなくなるでしょう。

不要なオプションをつけてしまった

前述したような、浴槽の肘置きは本来便利なものですし、介護浴槽には欠かせないものです。
が、それすら不要と感じる方は実際いらっしゃいます。浴槽に付属させるタイプのオプションは、あらかじめ「これはちゃんと使うんだろうか」と考えておくべきですね。

たとえばジェットバスつきの浴槽もあこがれの的ですが、果たしてジェットバスって、設置した場合に毎日のように使うものでしょうか。
また、使う場合と使わない場合、いずれの場合にもどっちみちメンテナンスは必須です。

故障させないためには定期的なメンテナンスは必須ですし、仮に故障した場合には修理をしなければならず、その都度お金もかかりますし、その際にはお風呂場はしばらく使えないということになります。
オプションを盛り込んだ浴槽は素晴らしいものですが、設置することでデメリットも生じることはおぼえておきたいですね。

浴槽はお風呂場のメインですので、ここについては自分にとって快適な入浴を果たせるサイズや深さなどに注視して交換するかどうかを考えることをおすすめします!
手すりや肘置き、ジェットバスも必要な人にとっては必要ですが、シンプルに少しでも広いスペースで入浴したいという方にとっては不要な場合もあるので、ケースバイケースで考えたいですね。

浴室設備選びの失敗

浴室には色々な設備を追加で設置することも可能です。
浴室乾燥機などもその一例ですね。
北国ではマンションのお風呂にこれが標準で取り付けられている傾向も高く、冬場に稼働させると部屋干しも楽になり便利です。
ただしこれは西日本ではなかなか見かけない設備です。

何故ならば、需要がそう多くないから設置されていないにすぎません。

実際にお風呂場のリフォームにおいても、あまり使用頻度が高くないのに設置したことで余計なコストがかかってしまう失敗例もあるところ。
こちらではその事例をいくつかご紹介していきたいと思います。

大きすぎる窓をつけてしまう

お風呂場の窓に並ぶアヒルの置物

開放的で明るい浴室を演出するには、改装の際に窓を大きくして採光するというのも一つの手です。
しかし、住宅密集地であまりにも大きな窓をつけてしまうと、近隣から浴室を利用する際に、その様子がぼんやり把握されてしまってプライバシー面で若干の不安も。

また、冬場などでは窓を大きくとり過ぎたことで浴室が冷え込みやすくなるなどのリスクも生じてしまいます。
窓を大きくするなら、二重に設置するなどの工夫も必要になり、色々と手間もお金もかかることはおぼえておくべきかもしれません。

余分な棚をつけてしまう

お風呂場に棚。あると便利ですよね。
シャンプーやリンス、せっけんなどを置けるこういった棚は、適切な場所に設置することで入浴をより快適にしてくれます。
ただ、この棚も必要最低限の設置に留めないと手間を増やすばかりです。
凹凸が多数あるタイプのものは水垢汚れを落とす際にも苦労しますし、ユニットバスタイプの浴槽の場合、改装後もそこまで広くはできないことも多いところ。

シンプルなお風呂場の棚
元々のサイズの浴槽に追加で設備を足す、足し算方式のリノベーションの場合、設置するにしても掃除しやすく凹凸の少ない、シンプルなデザインのものを本当に最小限にとどめないと、浴室の手狭感が増してしまい、失敗事例と感じやすくなってしまいます……。

窓は広ければ広いほど外からの光も採れますし、万が一お風呂場のドアが開かなくなったときにも、脱出経路として機能しやすくなるメリットもあります。
一方で前述のようなデメリットもあります。バランスを考えて設置することが大切です。

棚も多ければ多いほど掃除に苦労しますし、カビなどが発生するとその根絶も苦労し、なおかつ見映えも悪くなりがち。
「こんなことなら棚を設置しなきゃ良かった」というオチにならないためにも、設置するにしても最低限の範囲で留めたいところです。

 

お風呂リフォームで失敗して後悔しないためのポイント

お風呂場の改装工事は、一生のうちにそう何度も経験することではありません。
逆に言えば、改装をした後に不満を抱いてしまうと、すぐにそれを解消するのはなかなか難しいということでもあります。

これを防ぐには、そもそもリフォームで「失敗したなぁ」と思わないために、事前にしっかりとしたビジョンを構築しておくことが大事かもしれません。
具体的に「こういう方向性のお風呂にしたい」というビジョンがあれば、後はそれを実現するために必要な改装内容を詰めるだけで済みます。

施工業者さんとの打ち合わせの際に「浴槽を今までより広く感じられるタイプにしたい」、「窓を大きくしたいけど、大丈夫だろうか」といった質問や要望を出すことは大事です。
この打ち合わせが事実上、改装工事前にプロからの意見を聞く最初にして最後のチャンスなので、ここはしっかりと活かしましょう。

相談するだけ得ですし、その結果自分のビジョンもより鮮明になるはず。
同時に、提示される改装の費用も自分の要望に沿っているかどうか納得しやすくなるでしょうから、依頼をする側にとっても、ここでの相談はとても有意義です。

施工業者など専門家の意見をあまりにも無視して自分の要望だけで工事をお願いしてしまうと、次の改装の適性時期まで我慢とストレスとの戦いになってしまいます。
お風呂場は快適に使うべき施設ですから、そういう不幸な事態に直面しないためにも、しっかりと取れるべき対策は講じておきたいところですね。