コラム

知っておきたい!お風呂場リフォーム失敗事例…

開放的な海外のお風呂場

現状からより良い状態に構築し直すために、業者に依頼するのがリフォームです。
ところがこのリフォームが原因で、今まで以上に使い勝手が悪い住環境に陥ってしまうということが、現実問題発生しています。

その事例は僅かなものではありますが、いってみれば100%状況改善が確約されるリフォームは存在しないということにもなります。

私事ですが、昨年自宅2階の窓枠が老朽化によってリフォームを余儀なくされました。
すぐに業者に依頼して補修をお願いしたのですが、施工後に新しい窓枠から雨漏りがするようになり、さらに工事の影響か、施工場所真下にある1階の玄関が開きにくくなるという事態に。

このため、当初の見積もり以上の改装費用が余分に発生してしまい、正直頭を抱えています。

こういったことは、ありとあらゆるリフォームに発生するリスクが存在するのが怖いところ。
それこそ、お風呂場のリフォームにもこれは当てはまってしまいます。

今回は、お風呂場をリフォームしたことで発生してしまう可能性のある失敗例。これについて、いくつかご紹介していきたいと思います。
一度失敗してしまうと、工事のあとの改装で余計にお金が掛かってしまいますので、事前に失敗例をご覧いただき、そのリスクを回避していただければさいわいです。

見積もりにはなかったはずの追加工事の必要性が出てしまった

見積書のイメージ

お風呂場のリフォームを行うには、まず工事業者による現地見積もりが必須となります。
この見積もりの結果、どのような工程をもって進行するのかを業者が確認するわけで、その際、またはこの直後には費用の提示もなされることに。

しかし、いざ蓋を開けてみれば見積もりにはなかった作業が必要になる場合もあるのが、お風呂場リフォームあるある。
湿気対策が不十分だったことが露呈し、ここをリカバリーするために追加の施行が必要に……ということもあるわけですね。

お風呂の壁や床などは、解体してみると予想以上に状況が悪かったということもあるものです。
この結果、下地などの補修で余計なお金がかかるということも十分考えられること。

見積もりにあったお金以上の費用が発生するということも、レアケースではありますが決してあり得ない話ではないということは、おぼえておくべきかもしれません。

リフォーム後の汚れが目立ちやすくなった

浴室の清掃のイメージ画像

現在、お風呂場リフォーム用の壁や床パネル、天井といった素材はかなりカビにくい素材を使っていることがほとんどです。
このため、リフォームする際にこれらを新調することで、今まで以上に清潔で管理がしやすい状況となります。
お風呂場の日々のケアは、リフォームによって基本的にはさらに楽になる、ということですね。

しかし、いくらカビが発生しにくい素材があるとはいえ、問題は色。
黒系のパネルを使ってしまうと、水垢などが明るい色合いのパネルに比べて非常に目立ちやすくなってしまうことはおぼえておくべきかもしれません。

そして意外と水垢って、毎日丁寧にケアしていないと発生を抑えることが難しい問題でもあります。
素直に白っぽいパネルにしていれば目立たなかった汚れが、黒系統のシックな見た目のお風呂場にしたためにかなり目立つようになる……というのも、ひとつのリフォーム後の問題の一例ですね。

ただし素材が優秀であれば前述のようにカビも発生しにくく、汚れ自体にも強いはずなので、素材選び自体には成功しています。
あくまでも水垢などの些細な汚れ対策が、今までよりもちょっとだけ面倒になるという話なので、元々お風呂場の掃除が得意な方、几帳面な方であれば、あまり今までと苦労は変わらないのかもしれませんね。

リフォーム後のお風呂場の広さ選びで失敗…

お風呂場のリフォームにも色々ありますが、方向性の一つに広さを変更するというものもあります。
広すぎる環境を作ってしまうことで、特に冬場は浴室全体が暖まるまでの時間が長くなるというデメリットがのしかかることになってしまいます。

また、浴槽もあまり大きくしすぎると毎回湯張りをするたびに水道代が今まで以上に掛かってしまい。家計を圧迫するという事態も。
大きすぎないお風呂場環境をあらかじめ企図しておくことが大切ということですね。

小さすぎても問題は大きくなりますが、それでも大きすぎるよりは管理がしやすいというものです。
広くて清潔なお風呂場は憧れてしまうものですけど、その反面掃除の手間もかかったり、冬場の入浴がしんどいなど、欠点も持ち合わせていることを理解した上で、リフォームの候補として思案するべきでしょう。

ただし、広いお風呂場であっても工夫次第で、冬場であっても底冷えしない環境を作ることは可能です。
以下にその工夫の例をピックアップさせていただきます。

浴室暖房の活用

お風呂場が広すぎて寒い場合、浴室内に暖房機能を搭載させておくのがベターです。
北国では割と安いアパートでも浴室暖房は設置されていますが、それと同じようなものをリフォームの際に導入することも一つの手段ということですね。

すぐに暖まりますし、浴室暖房は乾燥機としても使えます。
冬場や梅雨時など、洗濯物を干すには何かと苦労する時期でも、お風呂場でこれが問題なく実践できるので、あると便利です。

床材の保温性を意識する

また、現在では床パネルに保温性の高い素材を用いたものも多数存在しています。
クラシフでも、保温性のある暖かい床パネルはご用意できますので、関東圏でのお風呂場リフォームをご検討中の方はぜひご用命ください。

冬場に床パネルが冷たいお風呂場を使うことは、冷え性の方。そして高齢者の方にとっては入浴そのものが億劫になる原因にもなってしまいます。
床材はなるべく保温性の高いものを、リフォームの際に導入することを強くおすすめいたします!

窓を二重にする

窓を二重にするというのも、リフォームで今まで以上にお風呂場が広くなったときの寒気対策には有効です。
外気の影響によるお風呂場の温度低下を防ぐ効果が期待できますので、これにあわせて日当たりなども意識すれば、たとえお風呂場リフォームでかなり浴室の洗い場が広くなった場合にも、今までと同じ感覚で利用できるはずです。

さらに、窓を二重にすることが結露発生にかかる湿気対策にもなります。
窓が二倍に増えるので掃除の手間はかかってしまいますが、それを補うメリットはあるでしょう。

お風呂場リフォーム、失敗しないためには…?

広いお風呂場

と、ここまで一部ではありますが、お風呂場のリフォームに際して実感しやすい失敗の事例を紹介していったところです。
お風呂場は15年から20年ほどで経年劣化が目立つようになり、改装の時期を知らせてくれるものです。
こうなったら近隣の業者に工事を依頼すべきなのですが、あまり深く考えずに改装をお願いすることで、前述ような失敗を招いてしまうことが考えられます。

逆にいえば、ここまで挙げてきたような失敗事例が起きないように、リフォームの方向性をちゃんと考えて依頼すれば、そういったリスクは遠ざけることはできるでしょう。

たとえば追加工事が発生するかどうか事前にしっかり聞いておき、仮に発生する場合はどの程度の追加費用が発生するか質問しておくと、咄嗟の事態にもある程度冷静に対処できます。
また、リフォームの際も白系の床や壁、天井パネルで統一すれば、掃除の手間も今までとそう変わらず、水垢も目立ちにくいままです。
お風呂場リフォーム後の広さについても、浴槽と洗い場のバランスを考え、「この改装で広くしても、冬場は寒くないかな?」と考えてみるのは大事ですね。

ご自身では判断がつかない場合は、見積もり時点で業者に聞いてみるのも良いでしょう。
相手はプロですので、しっかりとアドバイスをしてくれるはずです。