担当スタッフから

今回はFRP製1200サイズの浴槽で、長年のご使用により20〜30cmほどの割れが2面に発生していました。

FRPは丈夫な素材ですが、経年劣化によって内部の繊維層までヒビが及んでいる場合、そのまま塗装しても再び割れが出ることがあります。

そこで、まずライニング処理（補強工法）を施し、割れた部分をガラス繊維と樹脂でしっかり補修しました。これによって素材の強度を回復させたうえで、表面を全体的に研磨し、塗料の密着を高めています。

仕上げの塗装には、浴槽専用の塗料を使用しました。耐湿性・耐熱性に優れ、日常的なお湯張りや清掃にも強く、長期間美しさを維持できる塗膜です。塗装は吹付けで仕上げていますので、ムラのないなめらかな質感と光沢感が生まれます。


お選びいただいたクリーム色は、明るさの中にやさしい温かみがあり、白系照明との相性も良好です。完成後は浴室全体に柔らかい光が広がり、以前よりも広く、清潔感のある印象に変わりました。


交換ではなく再生塗装をお選びいただくことで、費用を大幅に抑えながらも外観・強度ともに十分な仕上がりを実現できた施工です。これからも安心して快適なバスタイムをお楽しみいただければ幸いです。