環境にやさしい浴槽再生塗装のすすめ〜廃材ゼロで美しさをよみがえらせるエコリフォーム〜

近年、住まいの改修において「環境負荷を抑えたリフォーム」を選ぶ人が増えています。
そのなかでも浴槽の再生塗装は、廃材をほとんど出さずに美観をよみがえらせる、地球にも家計にもやさしい方法です。
浴室の劣化サインとリフォームのタイミング
長期間使用した浴槽や浴室は経年劣化が進み、日常の掃除だけでは対処しきれない症状が現れます。以下のような状態が見られる場合は、浴室塗装での補修が有効なことが多いです。
例えば、浴槽の表面で塗装が浮いたり剥がれたりしていることや、全体的な変色やサビの発生が目立つ場合。また、比較的小さなひび割れや隙間ができていることも塗装によってカバー可能です。さらに、通常の清掃では落としきれない頑固な汚れが目立つことも、専門的な塗装を施すことで見た目が大きく改善されます。
このような劣化は放置すると悪化するため、早めにリフォーム業者と相談し、浴室塗装が適しているかどうかを判断してもらうことが重要です。状態が重度の場合は、塗装だけでなく補修や交換も検討が必要です。適切なメンテナンスと補修を行えば、浴室の美観と機能を長く保つことが可能です。
浴室塗装の魅力と環境配慮
従来、浴槽が劣化すると交換が一般的でしたが、解体時には廃棄物や粉じん、CO2排出が避けられません。
再生塗装なら、既存の浴槽を活かしながら表面を新しく仕上げるため、ゴミの発生や工期、騒音を最小限に抑えられます。
環境にやさしい理由
- 廃材がほぼ発生しない
- 解体工事が不要
- 粉じん・騒音が少ない
- CO2排出量を大幅に削減できる
特にFRP(繊維強化プラスチック)浴槽の場合、表面再生による環境負荷低減効果が非常に高く、施工時間も短縮できます。
FRP浴槽とは?エコに適した素材
FRP浴槽は軽量かつ成形しやすい素材で、ユニットバスの主流です。
耐久性が高く、再塗装による再生が容易なため、廃棄よりも修復による長期利用が可能です。
表面の黄ばみや細かな傷は塗装で美観を回復でき、資源とエネルギーの節約にもつながります。
浴槽交換と再生塗装の比較(環境視点)
比較項目 | 再生塗装 | 交換工事 |
|---|---|---|
廃材発生 | 最小限 | 多い |
解体工事 | 不要 | 必須 |
配管・金具 | 再利用可能 | 交換が必要 |
騒音・粉じん | 少ない | 多い |
CO2排出 | 低減 | 高い |
工期 | 1〜2日 | 約1週間 |
コスト | 低コスト | 高額 |
リフォーム全体のCO2排出量や廃棄物を削減したい場合、再生塗装は非常に有効な選択です。
コストと工期のメリット
- 浴槽再生塗装:約8〜10万円から
- 全体施工:15〜20万円前後
- 工期:最短1〜2日
ユニットバス交換(約70万円〜)と比較してもコストを大きく抑えられ、部分施工も可能です。
短期間で施工が完了するため、ホテルや賃貸物件でも人気です。
見た目の改善とカラー選択
再生塗装では、黄ばみやカビ跡をカバーして新品のような艶と明るさを再現できます。
淡いトーンや個性的なカラーまで選択でき、浴室全体の雰囲気を自在に演出できます。
浴室塗装の注意点
1.浴室表面の状態確認
浴室の表面に深い傷や大きな割れがある際は、塗装だけでは補修が難しく、下地の修理や追加費用が発生することがあります。
2.素材による塗料の付きやすさの違い
素材によって塗料の付きやすさが大きく異なります。塗装がしやすいのは、FRP(繊維強化プラスチック)と人工大理石の浴槽です。FRPは軽くて加工がしやすく、浴槽素材として広く使われています。
一方、人工大理石はアクリルやポリエステル樹脂を主成分とし、本物の大理石に近い質感と高級感が特徴です。
一方で、ホーローやステンレスの浴槽は素材の特性上塗料がはがれやすく、塗装施工が難しいため注意が必要です。
3.機能面の制限
シャワーや排水といった設備の機能向上や断熱性の向上は期待できません
4.業者の選び方について
浴室塗装の専門知識と経験が豊富な業者を選びましょう。浴槽塗装の仕上がりは、作業する環境や職人の腕前に大きく影響されるため、万が一の不具合に備えた保証制度(1〜2年)の有無や過去の施工実績を必ず確認することが重要です。
5.相見積をしましょう
複数の業者から見積もりを取得して比較しましょう。業者によって料金や施工内容に大きな違いがあるため、複数の見積もりを集めて比較検討することが重要です。費用だけでなく、施工の詳細や再塗装対応などのアフターサポートの内容もしっかりチェックすることで、最も適した業者を選べます。特に極端に安価な見積もりを提示する業者については、その理由を十分に確認し、品質に妥協がないかどうか見極めることが大切です。
6.ユニットバス交換を検討する際のポイント
浴室の状態によっては、塗装よりユニットバスへの交換が適している場合があります。特に、設備が古くなっている場合や、断熱性や使い勝手など機能面の向上を望む際は、ユニットバス交換が長い目で見て有利です。
浴室の寿命は一般的に約15年とされており、長く使われている場合は塗装をしても効果が短期間にとどまる可能性があります。
そうしたときは、思い切って浴室全体を交換することも選択肢に入れて良いでしょう。最適な判断をするためには、専門のリフォーム業者に浴室の現状を詳しく診てもらい、適切なリフォーム方法を相談するのが賢明です。
塗装が剥がれにくくなる正しい工程
剥がれの主な原因
- 不十分な下地処理
- 脱脂不足
- 乾燥不良
高密着を実現する下地処理の手順
1.清掃
皮脂、石けんカス、カビを専用洗浄剤と研磨布で徹底除去。
2.足付け(研磨)
#220~#320のサンドペーパーで均一に微細な傷をつける。広範囲は電動サンダー、細部は手作業。
ノンスリップ面は専用スリットペーパーで形状を保ち慎重に。
3.洗浄工程|塗料が弾かないための大切なステップ
下地研磨が完了したら、次に行うのが「洗浄」です。この工程は、仕上がりの滑らかさを左右する非常に重要な過程です。
目的
研磨時に発生した粉じんやカスをすべて除去し、塗料がしっかり密着する表面をつくるために行います。
ポイント手順
- たっぷりの水をかけながら、マイクロファイバークロスで表面を優しくこすり、細かな研磨粉まで丁寧に洗い落とす。
- 水を当てるだけでは微粉が残るため、拭き取りのみの仕上げは厳禁。
- 残留した研磨カスがあると、塗装時に「弾き」「ムラ」「ザラつき」が生じる原因になる。
- 特に角・縁・排水口・金具まわりなど、細部に粉が残りやすい部分は念入りに。
- 最後に清潔な水ですすぎを繰り返し、水の濁りが消えるまで洗浄を続ける。
4.仕上がり確認の目安
表面を手でなでた際に粉っぽさやザラつきがなく、光を当てたときに滑らかに反射する状態が理想です。
5.乾燥
温風乾燥で完全に乾かし、特に配管や金具周りの水分は残さない。
6.確認
多角度からライト照射でムラや研磨不足の有無をチェック。
塗装準備と施工
- 養生で壁、床、金具を保護し飛散防止を徹底
- 脱脂剤で油分を一方向に拭き取り密着性を安定
- HVLPガンで特殊ウレタン樹脂塗料を薄く均一に4~5回重ね塗り
- 施工中は塗料のタレやムラを防止するため、距離と角度を一定に保つ
乾燥・仕上げ工程|塗装を美しく守る最終ステップ
塗装が完了したら、仕上げに入る前に完全な乾燥を行います。乾燥は見た目の仕上がりだけでなく、塗膜の強度を左右する重要工程です。
乾燥工程のポイント
- 自然乾燥では5〜10時間かかるため、赤外線ヒーターなどを使用して乾燥を促進。
- 初期乾燥から約1時間ほどで表面硬化が進み、仕上げ工程へスムーズに移行できる。
- 乾燥中はホコリやゴミが塗膜に付着しないよう、作業環境を清潔に保つことが大切。
仕上げ工程の目的
- 塗装時に付着した微細な埃や異物を取りのぞき、最終的な滑らかさを整える。
- この工程は光沢を出すためではなく、塗膜を均一に整えるために行う。塗料そのものの艶を損なわないよう注意。
仕上げの手順
- #2000〜#3000番の超微粒子ペーパーで、異物の突起部分を軽くなでるように研磨。
- その後、ウレタンバフと超微粒子コンパウンドを使用し、表面を優しくポリッシング。
- 必要以上に磨かず、塗膜を削ってしまわないようにする。
仕上げ作業を丁寧に行うことで、塗装の持ち味である自然な光沢と手触りが最大限に引き立ちます。乾燥と仕上げを正確に実施すれば、塗膜は安定し、長期間にわたって美観と耐久性が保たれます。
DIYは避けましょう
市販の塗料を用いたDIYはムラや剥がれが起きやすく、耐久性も劣るため、結果的に再工事や追加費用の負担が大きくなります。
安全かつ確実に長持ちさせるには、専門の施工業者にご依頼いただくことをおすすめします。
まとめ
浴槽再生塗装は、環境への配慮・コスト削減・短工期をすべて兼ね備えた、これからの時代にふさわしいリフォーム方法です。
廃材をほとんど出さず、解体を必要としないため、施工時の騒音や粉じんも抑えられ、環境と周囲のどちらにもやさしい選択といえます。
さらに、入れ替え工事に比べて大幅に費用を抑えられるうえに、最短1〜2日で浴槽を再生できるため、日常生活への影響も最小限です。
正しい下地処理と適切な塗料を用いれば、塗膜は高い密着性を保ち、美しい艶と清掃性が長く続きます。
リフォームをお考えの際には、浴槽の「交換」だけでなく、「再生」という選択肢もご検討ください。
環境負荷を軽減しながら、暮らしを美しく快適に整える――それが浴槽再生塗装の最大の魅力です。
信頼できる専門業者に依頼することで、安心して長く使える快適なバスルームを実現できます。
弊社クラシフ施工の事例紹介
事例1 戸建てのFRP浴槽を再生塗装
施工日数 2日
施工金額 16万円
お客様の声
築年数が経つにつれて、浴槽の黄ばみと小さな傷が気になっていました。交換するほどではないと思っていたところ、再生塗装の提案を受けお願いしました。
2日間の工事でも、作業中のにおいや音がほとんど気にならず、予定通りきれいに仕上げていただけて大満足です。
仕上がりはつややかで、光が当たるとやさしい白さが広がるソフトホワイトの色味に家族も感動しました。まるで新品の浴槽のようで、毎日の入浴が楽しみになりました。
施工ポイント
今回の施工は、戸建て住宅のFRP浴槽(1200サイズ)を「ソフトホワイト」で塗り替えました。
2日間にわたり、下地の整えから最終仕上げまで丁寧に行っています。
1日目:下地の準備と前工程
- まず、長年の使用で溜まった汚れやくすみをしっかり清掃し、塗料がしっかり密着するように浴槽全体を細かく研磨しました。
- 洗浄後は水分を残さないよう温風で乾燥させ、表面の油分を取り除きながら塗装の準備を整えました。
- 周囲をしっかり養生(保護シート貼り)して、浴槽以外に塗料が付かないようにしてから塗装開始。
2日目:塗装と仕上げ
- 専用のスプレー機を使い、ウレタン樹脂塗料を数回に分けて薄く丁寧に吹き付けました。
- その後、赤外線ヒーターで乾燥を促し、強く美しい塗膜を形成。
- 最終仕上げとして、細かい埃などを丁寧に取り除き、表面をなめらかに整えました。
仕上がりの特徴
- ソフトホワイトならではの柔らかな白さと自然な艶が生まれ、浴室全体が明るく爽やかな印象に。
- 施工後は、清潔感のある見た目と滑らかな触り心地が戻り、日々のお手入れも楽になりました。
事例2 マンション浴室の全塗装、巾木貼り
施工日数 2日
施工金額 28万円
お客様の声
きめ細かな下地処理から塗り重ねまで、丁寧な作業にとても満足しています。シルキーホワイトの色味は清潔感があり、浴室全体が明るくなりました。巾木の貼り替えも浴室の雰囲気にぴったりで、細やかな施工で安心して任せられました。
施工ポイント
今回の施工は、解体や交換をせず既存の浴室設備を再利用するため、大規模な廃材の発生を抑制し、環境への負荷を大幅に軽減しました。騒音や粉じんの発生も最小限に抑えられているため、施工中も入居者の生活や店舗の営業にほとんど影響を与えません。工期はわずか2日間で完了し、短期間での施工が求められる賃貸物件や商業施設に最適です。
また、シルキーホワイトの統一感ある仕上げと巾木の貼り替えにより、見違えるほど清潔で魅力的な浴室空間を実現。これにより入居率の向上や施設のイメージアップにも貢献できます。環境面での配慮と効率的な施工により、無駄なコストを抑えつつ、長く快適に使える空間を提供できる点がオーナー様にとって大きなメリットになるかと思います。
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私たちが選ばれる理由
- 今あるお風呂を壊さず、キレイにリフォーム: 壁や床を壊す大掛かりな工事は不要です。
- 費用も工期もコンパクト: お金や時間を大幅に節約できます。
- しっかり施工してくれる安心感、無料保証付きです: 34年以上の実績と丁寧な施工で、安心して快適にお風呂を楽しめます。1年間の無料保証も付いています。
- ユニットバス交換は3年間の無料保証が付いています。
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1.浴室表面の状態確認






