コラム

浴槽塗装で叶えるバスルームのリフレッシュ術 ― 費用・手順・注意点を総合解説

はじめに

浴室のリフォームは高額になりがちですが、浴槽の塗装という選択肢はコストを抑えつつ新品同様の美しさを取り戻せる注目の方法です。ここでは、浴槽塗装のポイント・費用感・DIY手順・プロ依頼の違い・長持ちさせるためのコツ・おすすめの色まで、分かりやすくまとめます。

 浴槽塗装とは?

既存の浴槽の表面を研磨・洗浄し、専用塗料でコーティングすることで、新品同様の光沢と清潔感を蘇らせるリフォーム技術です。交換リフォームに比べて廃材もほとんど出ず、短期間で施工が完了するのが大きな特徴です。

塗装できる浴槽素材と難易度

浴槽材質ごとに塗装のしやすさ・耐久性に明確な違いがあります。特にDIYを検討する場合は見極めが必要です。

素材

DIY向き

難易度

備考

FRP(繊維強化プラスチック)

★★☆☆☆

DIYもOK。比較的塗料の種類も選びやすい。

人工大理石

×

★★★★★

専門業者に依頼するのがおすすめ。

 

ホーロー

×

★★★★☆

表面処理と塗料選択が難しい。プロの施工が適している。

ステンレス

×

★★★★★

高度な下地処理と専用塗料が必要。プロに任せた方がよい。

FRP製の浴槽は市販の補修キットも充実しDIY可能ですが、他の材質は密着性や仕上がり難度の高さから、基本的にプロへの依頼が推奨されます。

各素材の詳しい説明は以下です。

  • FRP(繊維強化プラスチック)製の浴槽は、DIY向けのリニューアル素材として人気があります。市販の塗料の種類も多いため、気軽に塗装できるというメリットがありますが、表面に傷や経年劣化がある場合、塗膜が定着しにくく、剥がれやすくなる点は注意が必要です。

    また、ユニットバスもFRP素材が主流で、自分で補修や塗装を行うことは不可能ではありません。ただし、継ぎ目やコーナー部分の仕上げは難易度が高く、ムラなく美しく仕上げるには繊細な作業が求められます。見た目や手触りにこだわる場合は、プロの業者に依頼した方が満足のいく仕上がりが期待できるでしょう。

 

  • ホーロー浴槽は、金属素材の上にガラス質が焼き付けられており、その表面は非常に硬くなっています。しかし、この堅牢さゆえに、表面を補修したり塗装したりする作業には高度な専門技術が求められます。適切な準備や材料の選択、丁寧な工程管理を怠ると、塗膜が密着せず短期間で剥がれたり、かえって損傷が広がるケースも少なくありません。

    特に初心者の場合、知識や経験が不足したまま作業を進めると、補修した部分がすぐに浮いたり、内部の金属にサビが発生しやすくなったりします。そのため、ホーロー浴槽の表面再生・補修に関しては、専門の業者へ依頼するのが安全で確実な方法といえるでしょう。

  • ステンレス製の浴槽は、素材自体に小さな隙間や穴がほとんどなく、水分や空気が内部へと浸み込みにくいという利点があります。そのため水回り環境でも腐食しにくく、長期間にわたり劣化やサビのリスクを低減できます。この構造上、ステンレス浴槽は耐久性や衛生面でも優れ、日々の手入れがしやすい点も特徴です。

    表面は非常にフラットで凹凸が少なく、光沢のある滑らかな質感が魅力ですが、この性質のため、塗装前の下地処理が容易ではありません。一般的な塗料は定着しづらく、滑らかさゆえに適切な塗装面を作るには入念な研磨や脱脂などの前処理作業が求められます。加えて、ステンレスへの塗装には専用のプライマーや高機能塗料、確かな施工技術が必須となり、少しでも工程を省くと塗膜が剥がれやすくなってしまいます。

    つまり、“滑らか”で“密度の高い”この浴槽は、普段の扱いやメンテナンスの面では便利ですが、塗装やリニューアルをDIYで行うには専門的な知識と材料、技法が必要となる素材といえるでしょう。

     

  • 人工大理石製の浴槽は、塗装分野でも特に高い難易度を誇ります。塗料の選択自体が難しく、市販の一般的な塗料やホームセンターで手に入るものは、人工大理石の表面特性に合わない場合が多く、長期的な密着性や耐久性に問題が起こりやすいです。

    この素材は表面が非常に滑らかで、適切な研磨や下地処理を徹底しないと塗料の密着が著しく低下します。実際、下地処理の精度が仕上がりに直結するため、人工大理石浴槽の塗装では職人の熟練度が大きく影響します。特に、艶や手触り、色ムラ・筋の発生を防ぐ均一な塗装仕上げには高度なテクニックが求められます。

    また、作業環境のコントロールも結果に大きく作用し、温度・湿度や換気、さらにはプライマーの乾燥・硬化時間まで厳密に管理する必要があります。これらの工程を怠ると、塗料はすぐに剥がれたり、美観も損なわれがちです。

    こうした背景から、人工大理石浴槽の補修や塗装を専門的に手がけられる職人は非常に限られており、一般的にはDIYには不向きな分野とされています。

浴槽塗装の費用早見表

費用は素材・施工規模・ダメージ具合によって前後しますが、おおよその相場は次の通りです。

項目

費用目安(円)

備考

浴槽塗装(プロ)

80,000~200,000

一般的なユニットバスや埋め込み型で変動

浴槽塗装(DIY)

30,000~50,000

材料費・道具代のみ

浴槽交換

150,000~500,000

取り外し・設置・補修費用を含む

クリーニング

20,000~30,000

軽度な汚れや光沢向上に最適

コーティング

30,000~50,000

耐久性・美観UP用オプション

 

浴槽塗装のメリット 

  • コストパフォーマンスが高い
    新品の浴槽を購入・交換する場合に比べ、浴槽塗装なら費用を大幅に抑えられます。交換工事では50万~100万円かかることもありますが、塗装の場合は10~20万円と非常にコストパフォーマンスが高い選択肢です。

  • 工期が短い
    2日~3日程度で完了し、バスタイムのストレスも少ない。

  • どんな浴槽にも対応
    サイズや形状を問わず施工しやすく、規格外の浴槽にも適用できる。

  • 見栄えの向上
    汚れや経年劣化によってくすんだ浴槽も、塗装によって新品同様の美しさに蘇ります。清潔感が戻り、見た目が大きく改善されます。

  • オーダーメイド感
    好みや浴室の雰囲気に合わせて、色や質感を自由に選べます。大理石調・マット・パールなど、デザイン性も追求可能です。

  • 耐久力の強化
    高品質な専用塗料の使用によって、浴槽の表面が強化され、耐久性がアップします。摩耗やキズにある程度強くなります。

  • ダメージ補修
    浴槽の穴・サビ・ひび割れなどのダメージも、塗装前に適切な補修を施すことで、機能面もカバーできます。

  • 浴槽コーティングによる衛生強化
    光沢のあるトップコートや光触媒コーティングを施すことで、汚れやカビの付着を防ぎやすくなり、衛生的な状態を保ちやすくなります。

  • 浴室コーキング補修がまとめて可能
    古い浴槽まわりのコーキング(防水材)の劣化部分も、塗装工事と合わせて補修できるため、仕上がりの質も向上します。

  • 環境への配慮
    既存の浴槽を再利用するため、交換工事と比べて大量の廃材が出ません。環境面にも配慮したエコなリフォーム方法です。

デメリット・注意点

  • 塗装の耐久性は有限:数年~10年で再塗装が必要な場合あり
     
  • 浴槽本体の強度や断熱性は変わらない:性能向上は不可
     
  • 使用素材・状態によっては塗装できない場合も(例:損傷大・ホーロー等)
     
  • 施工期間中は浴槽が使用できない:浴槽が使用できない期間は通常1~2日ほどです。
     
  • 一部の機能が使えなくなることがある:ホーロー製浴槽は塗装がはがれやすく、場合によっては追い焚き機能など一部の機能が使えなくなることがあります。素材によって塗装の耐久性や仕上がりが異なるため、リフォームを検討する際は、必ず専門業者に相談し、最適な方法を提案してもらうことが大切です。
     
  • DIYは手間・準備・技術力が必要:特に下地処理や安全管理が重要
     
  • 請け負う業者が限られる:対応できる専門業者が少なく、保証やアフターフォローの有無も重要。

 DIY浴槽塗装の手順

DIYの場合、適切な下地処理と安全対策がカギです。

1.材料準備

  • 浴槽専用塗料・硬化剤
  • サンドペーパー(300-2000番)
  • シリコンオフ(脱脂剤)
  • マスキングテープ・養生道具
  • ローラー or ハケ(小型スプレーも可)
  • 研磨器・防塵/防毒マスク・手袋・ゴーグル


2.徹底洗浄・乾燥

カビや石鹸カスを完全除去し水気を残さないようにする

3.コーキング除去・乾燥養生

塗膜剥がれ防止のため事前に撤去


4.表面の研磨・脱脂

粗目→細目へ段階的にグリット数を上げて磨き、シリコンオフで表面脱脂


5.養生・下塗り(プライマー)

密着性を高めるため必須。乾燥をしっかりと


6.着色塗装(複数回に分けて薄塗り)

ムラ・垂れを防ぐため薄く均等に


7.クリア塗装・最終乾燥

光沢UP・耐久性向上


8.最終仕上げ研磨・磨き

超細目サンドペーパーやポリッシャーで表面の微調整


9.新しいコーキング施工

10.マスキング除去→完全乾燥後に使用開始

 

 浴槽塗装をDIYで行う際は、いくつかの重要なポイントに十分注意が必要です。

  • 2液性塗料の正確な配合
     高い密着力が求められるため、多くの専用塗料は主剤と硬化剤をしっかり混ぜて使う2液性です。この混合比率を正しく守らないと、期待した強度や耐久性が得られません。

  • 温度と硬化プロセスの管理
     気温が低いと硬化が進みにくく、逆に高温だと固まりが早まり塗りムラなどの原因になります。温度による反応速度の違いを見極めて作業する判断力が必要です。

  • 湿度への細心の注意
     一番の注意点が湿度です。湿度が高いと塗膜がきちんと浴槽に密着せず、剥がれやすくなります。作業前には浴槽および浴室全体を十分に乾燥させることが不可欠です。

  • 乾燥時間の厳守
     塗料の種類によって乾燥に必要な時間は異なりますが、せっかく塗った塗料に十分な乾燥時間を与えず水を流したり触れたりすると、仕上がりや耐久性に大きく悪影響を及ぼします。

  • 下地処理と塗布技術
     表面の汚れや油分を丁寧に除去し、適切なサンドペーパーで研磨するなど下処理も重要です。これが不十分だと塗膜の短期的な剥離につながります。

    DIYで浴槽を塗装する場合、細かいコツや専門的な知識が必要なので、初心者には失敗しやすい作業です。失敗を避けたい方やきれいに仕上げたい方は、最初から専門の業者に頼むのが安心です。

プロ依頼とDIYの比較

項目

プロ施工

DIY

費用

高め(10万~20万円)

安価(3万~5万円)

仕上がり

均一・美しい

ムラ・剥げリスクあり

対応素材

全素材

基本的にFRPのみ

施工保証

5~10年保証あり

なし

必要準備

ほぼなし

材料・道具・安全管理が必要

労力・手間

手軽に済ませたい場合の代替案

  • 浴槽クリーニング:軽い汚れやくすみなら専門清掃業者やDIYクリーナーで十分改善可能
  • 浴槽コーティング:元の塗装を活かしつつ、専用コーティング剤で光沢・撥水性UP。費用もリーズナブル

 

 人気の浴槽カラーとアレンジ

バスルームの印象を大きく変える浴槽カラー。以下のようなバリエーションが人気です。

  • ホワイト(清潔感、定番カラー)
  • クリーム(柔らかで温かみのある空間に)
  • グレー(スタイリッシュ&クール)
  • ブラック(高級感・モダン)
  • ブルー(リラックス効果)
  • ベージュ、グリーン、ピンク、アクア、テラコッタなど

オプションのマーブル調仕上げやパール光沢仕上げで個性を演出するのもおすすめです。 

 

長持ちさせるお手入れ・アフターケア

  • 塗装直後は24時間以上の乾燥を守る
  • 普段の掃除は柔らかいスポンジと中性洗剤を使用
  • 研磨剤入りや漂白剤の使用は避ける
  • カビや水垢を溜め込まないようこまめに水切り
  • 傷やヒビができたら早めに補修する

浴槽交換・ユニットバス交換のリフォーム方法と特徴

浴槽交換とは

浴槽交換は、既存の古くなった浴槽を撤去し、新しい浴槽に丸ごと入れ替えるリフォーム方法です。
部分的なリニューアルなので、工期やコストを抑えつつ、傷みが目立つ浴槽だけを新しくしたい場合におすすめです。

特徴・メリット

  • 浴槽だけを新しくできるため、工期は短め(約3日〜7日が目安)
  • 現状のレイアウトや浴室スペースが大きく変わらないので、部分的なリフレッシュに最適
  • 古い浴槽の劣化や破損、カビ・汚れの改善に即効性

注意点

  • 浴槽のサイズや形状によっては、交換できる製品が限られる場合あり
  • 周囲のタイルや壁にも補修工事が必要な場合は費用UP
  • 既存配管の状況によって追加工事やコストが発生するケースも

 

ユニットバス交換とは

ユニットバス交換は、浴槽だけでなく浴室全体(壁・床・天井・ドアなど含む)を新しいユニットへと交換する大規模なリフォームです。
最新機能の追加や空間デザインの一新も可能で、家族構成やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。

特徴・メリット

  • 浴室全体が新しくなるため、断熱性能や清掃性、バリアフリー化など機能面のアップグレードが期待できる
  • 浴槽のサイズや形状、設備機器の自由度が高い
  • カビや水漏れのリスクも低減し、快適性が大きく向上

注意点

  • 工事規模が大きく、費用も浴槽交換より高額(数十万円~200万円超の場合も)
  • 工期は4日~1週間程度と長め
  • 配管、換気、電気等の設備変更も発生しやすい

まとめ:どんな方法を選ぶのがベスト?

  • 浴槽リフォームの方法は、塗装浴槽交換ユニットバス交換の3つがあります。

  • 塗装は見た目を新品同様に蘇らせる手軽な方法で、7万~20万円程度で短期間(2~3日)で施工可能です。
     
  • 浴槽交換は古い浴槽を撤去し、新品に入れ替える方法で、費用は15万~50万円程度、工期は3~7日くらいです。
     
  • ユニットバス交換は浴槽だけでなく浴室全体を新しく丸ごと交換するため、断熱性や清掃性が向上し、バリアフリー化も可能です。費用は50万~150万円以上かかり、工期は3~5日以上です。
     
  • 浴槽の傷みや予算、今後の使い方によって最適なリフォーム方法は異なります。 
    ●表面の劣化なら塗装が手軽で経済的。
    ●破損や性能改善が必要なら浴槽交換やユニットバス交換が適している。
    ●高齢者や家族の安全性向上を望むならバリアフリー対応も含めて検討する。
     
  • 最終的には専門業者に相談し、複数の見積もりを比較して決めるのが理想的です。

弊社クラシフ施工の事例のご紹介

事例紹介1.戸建て浴槽塗装(17万円)

施工ポイント

  • 浴槽全体を丁寧にクリーニングし、汚れ落としと古い塗装の除去を実施。

  • クリーム色の吹付塗装で美しい仕上げに。ムラなく新品のようなツヤが蘇りました。

お客様の声

「古くて汚れていた浴槽が、まるで新品のようにきれいになりました。施工もスムーズで、生活に支障が出ることもなく満足しています。」

 

施工日数 2日

 

事例紹介2.戸建て浴槽塗装(14万円)

施工ポイント

今回は戸建ての浴槽を対象に、吹付塗装によるリフォームをさせていただきました。色は清潔感のあるシルキーホワイトを採用し、新品同様の輝きを取り戻しました。

お客様の声

新しい浴槽への交換も検討しましたが、費用面で悩んでいたところ、塗装リフォームを知りました。最初は塗装で本当にキレイになるのか不安でしたが、仕上がりには大変満足しています。新品同様の光沢が戻り、汚れも目立たなくなりました。大変コスト効率が良かったです。

施工日数 2日

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