浴槽塗装は何日かかる?工期の目安とDIY・業者依頼の違いをわかりやすく解説

浴槽塗装は、見た目をきれいに整えながら費用を抑えられる方法ですが、「実際に何日かかるのか」はとても気になるポイントです。
結論からいうと、浴槽塗装は一般的に2日〜3日程度で完了することが多く、条件によっては1日〜3日ほどで終わるケースもあります。
浴槽塗装にかかる日数
浴槽塗装の工期は、浴槽の素材、傷み具合、浴室の広さ、乾燥環境によって変わります。
目安としては、小型浴槽なら1日〜1.5日、一般的なサイズなら2日〜3日がよくある範囲です。
塗装そのものだけでなく、下地処理、養生、乾燥、仕上げの工程があるため、単純な「塗る時間」よりも長く見ておく必要があります。
日数が変わる理由
浴槽塗装は、表面を塗るだけの工事ではありません。
実際には、洗浄、研磨、脱脂、マスキング、下塗り、上塗り、乾燥、最終確認といった工程が必要です。
特に乾燥時間は重要で、塗装後すぐに水を使うと仕上がりや耐久性に影響するため、工事完了後もしばらくは使用を控える必要があります。
入浴できるまでの目安
工事が終わったあと、すぐに浴槽へお湯を張れるわけではありません。
一般的には、工事完了後24時間前後の乾燥が必要で、条件によっては2日〜3日後から入浴可能と案内されることがあります。
そのため、浴槽塗装は「施工日数」と「使えるまでの日数」を分けて考えるのが大切です。
浴室塗装とは?
浴室塗装とは、長年使ってきた浴槽や壁、床などの表面を塗り直し、古くなった印象を改善する工法です。
設備そのものを入れ替えるのではなく、今ある浴室を活かしながら見た目を整えられるのが大きな特徴です。
ユニットバスはもともと清掃性や抗菌性に配慮してつくられているものが多いですが、使い続けるうちに水垢が蓄積したり、細かな傷からカビが広がったりして、少しずつ劣化が進んでいきます。表面の状態が悪くなると、機能面に大きな問題がなくても、どうしても古びた印象が強くなってしまいます。
また、「設備としてはまだ使えるので、丸ごと交換するほどではない」と感じる方も少なくありません。そうした場合には、大掛かりなリフォームではなく、浴室塗装によって表面をきれいに整える方法が選ばれています。
必要な部分だけを手軽に改善したい方にとって、現実的な選択肢といえるでしょう。
浴室塗装が向いているケース
浴室塗装は、カビや水垢が気になり始めた浴室を、交換せずにきれいな状態へ近づけたいときに向いています。表面の汚れやくすみ、軽度の劣化であれば、塗装による補修で見た目を大きく改善できることがあります。
ユニットバスの交換と比べると、費用をかなり抑えやすいのも魅力です。場合によっては、買い替えにかかる費用の3分の1から5分の1程度に収まることもあり、予算をできるだけ抑えたい方にとっては検討しやすい方法です。
「浴室全体を大きく変えたいわけではないが、清潔感のある空間には戻したい」というニーズには、とても相性が良い工法です。必要以上に費用をかけず、今の浴室をできるだけきれいに使い続けたい場合に、浴室塗装は有効な選択肢になります。
浴槽塗装のメリット
浴槽塗装には、費用面や工期の短さなど、浴槽交換にはない魅力があります。
浴槽の傷みや見た目が気になっていても、交換までは考えていないという場合に、有力な選択肢となる工事です。ここでは、浴槽塗装を検討する前に知っておきたい主なメリットを解説します。
①費用を抑えやすい
浴槽塗装を業者に依頼する場合、費用の目安は10万円〜20万円程度です。浴槽の種類や状態によって金額は変わりますが、据え置きタイプの浴槽であれば、10万円を下回るケースもあります。
一方で、埋め込みタイプやユニットバスの場合は、養生や下地処理に手間がかかるため、やや費用が上がる傾向があります。特にユニットバスは、そもそも塗装に適していない構造のこともあるため、場合によっては塗装より交換のほうが適切です。施工方法を決める前に、専門業者へ相談し、塗装で対応できるかどうかを見極めることが大切です。
浴槽交換の場合は15万円ほど
浴槽の傷みがかなり進んでいて、大きなひび割れや破損がある場合は、塗装だけでは対応できません。塗装はあくまで表面をきれいに整える工事なので、浴槽そのものの劣化を根本的に直すことはできないからです。見た目は改善できても、近いうちに再び不具合が出るおそれがあるため、このような状態では浴槽交換を検討するのが現実的です。
浴槽には主に埋め込みタイプとユニットタイプがあり、ここではまず埋め込みタイプの交換について見ていきます。
埋め込みタイプの浴槽交換費用
埋め込みタイプの浴槽交換は、費用相場として15万円〜50万円程度が目安になります。まったく同じサイズの浴槽で、メーカー在庫が十分にある場合や、業者の在庫処分品などを利用できる場合は、比較的安く済むこともあります。
ただし、浴槽交換の総額は一律ではありません。業者によって古い浴槽の取り外し費用や処分費用の設定が異なるため、最終的な金額にも差が出やすいのが一般的です。そのため、できれば3社以上で相見積もりを取り、内容と金額を比べることをおすすめします。
サイズ変更がある場合
浴槽のサイズを変える場合は、単純な交換では済まず、周囲の調整工事が必要になることがあります。そのぶん費用も高くなりやすく、工事内容も複雑になります。
特に在来工法でつくられたタイル張りの浴室では、施工期間が長くなるだけでなく、費用も高額になりがちです。このようなケースでは、浴槽だけを交換するよりも、浴室全体のリフォームを視野に入れたほうがよい場合もあります。予算だけでなく、今後の使い方や将来的なメンテナンス性まで含めて、業者とじっくり相談しながら検討することが大切です。
ユニットバスの交換は50万円以上
ユニットバスの交換費用は、一般的に50万円〜150万円程度が目安です。ただし、ユニットバスはグレードや機能の違いによって価格差が大きく、選ぶ商品によっては費用が大きく変動します。
同じサイズで、最低限の交換だけで済む場合は50万円前後で収まることもありますが、実際には追加工事などが発生し、総額はもう少し高くなるケースも少なくありません。ユニットバスは浴室全体が一体になっているため、部分的な交換ではなく、基本的にユニットごと入れ替える形になります。そのため、条件によっては80万円程度かかることもあり、グレードを上げると250万円を超えることもあります。
ユニットバス交換の魅力
費用はかかりますが、浴室全体が新しくなるため、満足度は非常に高い工事です。見た目だけでなく、使い勝手や清掃性も改善されるため、長く安心して使いたい方には大きなメリットがあります。
ユニットバスを選ぶ際は、予算だけでなく、家族構成や日々の使い方もふまえてグレードを決めると失敗しにくいでしょう。必要以上に高機能なものを選ばず、自分たちの生活に合った設備を選ぶことがポイントです。
在来工法の浴室との比較
古いタイル張りの浴室で浴槽交換を行うよりも、ユニットバスへ変更したほうが工期を短縮しやすく、仕上がりも整えやすい傾向があります。特に、浴室全体の老朽化が進んでいる場合は、部分的な補修よりもユニットバス化のほうが総合的に満足度が高いこともあります。
そのため、現在の浴室がかなり古い場合は、浴槽だけに注目するのではなく、浴室全体をどう改善するかという視点で考えるのが重要です。将来のメンテナンス負担も見据えながら、無理のない計画で進めると安心です。
②工事期間が短い
浴槽塗装は、比較的短期間で完了しやすい工事です。一般的には2日〜3日ほどで施工できるため、長期間お風呂が使えない不便さを軽減しやすいでしょう。埋め込み式浴槽の交換では3日〜7日程度、ユニットバスの交換でも3日〜5日ほどかかることがあるため、それらと比べると浴槽塗装の方がスムーズに進められるケースが多いです。
工期が短いということは、生活への影響を少なくできるという意味でも大きなメリットです。入浴できない期間をできるだけ短くしたい方には、特に向いている方法といえます。
③規格外の浴槽にも対応しやすい
浴槽塗装は、サイズや形状が標準規格に当てはまらない浴槽にも対応しやすい点が魅力です。浴槽を丸ごと交換する場合は、新しい浴槽の寸法に合わせて周囲を調整する必要が出ることがあり、追加工事が必要になる場合もあります。
一方で塗装であれば、既存の浴槽をそのまま活かして施工できるため、特殊なサイズの浴槽でも対応しやすく、余計な手間や費用が発生しにくいという利点があります。
古い住宅や特殊な浴室形状でも検討しやすい工法です。
④見た目をきれいに整えられる
浴槽塗装では、表面に新たな塗膜をつくることで、くすみや細かな傷、汚れを目立ちにくくできます。長年使用して古びた印象になった浴槽でも、見た目を大きく改善し、新品に近い印象へ近づけることが可能です。
さらに、塗装なら色を変えることもできるため、浴室全体の雰囲気を一新したい場合にも役立ちます。大がかりなリフォームをせずに印象を変えたい方にとって、コストと仕上がりのバランスが取りやすい方法です。
浴室塗装のメリット
①浴室全体の汚れを改善できる
お風呂は毎日使う場所のため、少しずつ汚れが蓄積し、使い始めたころと比べて色のくすみや塗装のはがれが目立ちやすくなります。浴室塗装では、浴槽だけでなく壁や床もまとめて塗り直すため、すでに目立っている汚れや劣化を隠し、全体の印象をきれいに整えることができます。
また、状態によっては、もともと備わっていた抗菌性や清掃性をある程度取り戻せる場合もあります。ただし、新築時以上の性能に変えられるわけではないため、菌やカビ、汚れに対する強さを大きく向上させる工事ではない点は理解しておく必要があります。
②自分好みのデザインにしやすい
浴室塗装の魅力は、元の色やデザインに近づけるだけでなく、好みに合わせて雰囲気を変えられることにもあります。工事の際に、浴槽や壁、床の色を変更することで、浴室全体の印象を一新することが可能です。
一般的な浴室は白を基調としたものが多いですが、色味を変えることで落ち着いた雰囲気にしたり、明るく清潔感のある空間にしたりと、自由度の高い仕上がりが目指せます。大掛かりな交換工事をせずに、比較的手頃な費用でイメージチェンジしたい場合にも向いている方法です。
③廃材や騒音が少ない
ユニットバスの交換リフォームでは、これまで使っていた浴室の部材を取り外して処分する必要があり、工事中には工具を使うためある程度の騒音も発生します。大きな工事になるぶん、生活への影響も出やすいのが一般的です。
その点、浴室塗装は既存の浴室をそのまま活かし、上から塗り重ねる作業が中心になります。浴室を解体したり、ユニットバスそのものを交換したりするケースはほとんどないため、廃材が少なく、工事音も比較的抑えやすいのが特徴です。周囲への負担をできるだけ少なくしたい場合にも、選びやすい工法といえるでしょう。
浴槽塗装のデメリット
浴槽塗装には多くのメリットがありますが、注意したい点もあります。見た目がきれいになっても、浴槽そのものの状態が完全に改善されるわけではありません。施工後の使い方や業者選びにも関わるため、あらかじめデメリットを理解しておくことが大切です。
①浴槽本体の劣化までは改善できない
浴槽塗装は、あくまで表面をきれいに仕上げる工事です。下地を研磨し、塗料を吹き付けることで外観は整いますが、浴槽そのものを新しいものに交換するわけではありません。そのため、経年劣化による強度低下や素材の疲れを根本的に回復させることはできません。
また、元々備わっていた保温性などの性能が向上するわけでもないため、見た目の改善と機能回復は別物として考える必要があります。
②塗膜がはがれる可能性がある
塗装である以上、使用環境や素材との相性によっては、どうしても塗膜がはがれるリスクがあります。特に水回りは湿気や温度変化が大きいため、施工品質が不十分だと剥離が起こりやすくなります。
また、浴槽の材質によっては塗料の密着が難しい場合もあります。とくにステンレスやホーローは施工の難易度が高く、下地処理や塗料選びに高い技術が求められます。仕上がりだけでなく、長持ちさせるための条件確認も重要です。
③一部の機能に影響が出ることがある
浴槽の材質や施工方法によっては、塗装後に一部の機能が使いにくくなる場合があります。たとえばホーロー製の浴槽は塗料が定着しにくく、選ぶ塗装方法によっては追い焚き機能に制限が出る可能性があります。
すべてのケースで起こるわけではありませんが、素材による影響は無視できません。とくにホーロー浴槽の場合は、施工実績のある専門業者に事前相談して、対応可否をしっかり確認しておくことが安心です。
④対応できる業者が限られる(浴室塗装も共通)
浴槽塗装は、見た目以上に繊細な作業が多く、専門的な知識と経験が必要です。そのため、浴槽塗装を積極的に受けている業者はそれほど多くありません。中には、トラブルを避けるために最初から対応していない業者や、施工後の保証が十分でない業者もあります。
浴槽塗装では、下地処理から仕上げまでの精度が仕上がりを大きく左右します。さらに、浴槽の材質ごとの相性や塗料の特性を理解しているかどうかも重要です。業者を選ぶ際は、ホームページの施工実績や口コミ、アフターフォローの内容まで確認し、信頼できるところに依頼することが大切です。
浴室塗装のデメリット
浴室塗装ができない場合がある(浴槽塗装も共通)
浴室塗装は便利な方法ですが、浴室に使われている素材によっては、施工自体が難しい場合や対応できないケースもあります。そのため、事前に素材を確認し、塗装が可能かどうかを見極めることが大切です。
浴室塗装が可能な素材
一般的に、浴室塗装が対応しやすい素材は以下の通りです。
- FRP
- 人工大理石
- ホーロー
これらの素材は、適切な下地処理と塗料を選べば塗装で表面を整えられることが多く、専門業者でも対応しやすい傾向があります。
浴室塗装が難しい素材
一方で、以下のような素材は塗装が難しい、あるいは対応できないケースがあります。
- ステンレス
- モルタル
ステンレスは塗料の密着が弱く、ホーローや人工大理石と同様に、塗装に対応できる業者が限られることもあります。
業者選びのポイント
浴室塗装に強いリフォーム業者に依頼する
浴室塗装を依頼する際は、浴室塗装の実績が豊富で、ノウハウを蓄積しているリフォーム業者に相談するのが安心です。「浴室塗装に対応できる業者」を探すよりも、「浴室塗装を得意にしていて、施工件数が多い業者」を選ぶほうが、信頼できるアドバイスや適切な提案を受けやすくなります。
リフォーム業者に見積もりや工事の相談をするときは、その業者がどの分野に強みを持っているかを確認することが重要です。特に浴室塗装は、専門知識と技術が必要な工事のため、一般的なリフォームだけでなく、浴室塗装に詳しい業者を選ぶと仕上がりが安定しやすい傾向があります。
複数のリフォーム業者に見積りを依頼する
浴室塗装が得意な業者をある程度絞り込んだ後は、1社だけでなく複数の業者に相見積もりを依頼しましょう。特定の業者だけに頼ると、提示された金額が実際の相場に合っているかどうかを判断しにくくなるため、比較資料が不足します。
リフォームには大まかな費用の目安がありますが、実際にかかる金額は業者によって大きく異なることが多く、特に工事費用や手数料の部分で差が出やすい傾向があります。そのため、見積もりは複数の業者に依頼して、内容と金額を比べることで、より適切な業者を選べるようになります。
浴槽塗装はDIYできるのか
浴槽塗装は、見た目を整えられる便利な方法ですが、DIYで対応できるのか気になる方も多いでしょう。結論からいうと、浴槽塗装はDIYでも不可能ではないものの、基本的にはおすすめしにくい工事です。必要な材料や道具をそろえれば施工自体はできますが、下地処理や乾燥管理が非常にシビアなため、未経験者にはかなり難易度が高い作業といえます。
浴室は毎日使う場所であり、水分や湿気の影響を受けやすいため、少しの施工ミスが塗膜の剥がれにつながることがあります。実際にDIYで施工したものの、数か月ほどで剥離が起きてしまったというケースも少なくありません。結果として業者にやり直しを依頼することになれば、かけた時間や材料費が無駄になるだけでなく、剥がれた塗膜を除去する前処理まで必要になり、かえって手間も費用も増えてしまいます。
浴槽塗装に向いている塗料
浴槽塗装にはいくつか種類の塗料がありますが、選ぶ際は浴槽に使えるかどうかを最優先に考える必要があります。一般的な浴室用塗料の中には、壁や天井向けのものもあり、浴槽そのものには適さない製品もあるため注意が必要です。見た目が似ていても用途が異なるため、必ず浴槽対応の塗料を選ぶことが大切です。
浴槽向け塗料の特徴
浴槽に向いている塗料は、密着性、耐水性、耐熱性に優れていることが重要です。浴槽はお湯や洗剤、摩擦の影響を受けやすいため、表面にしっかり定着し、長期間はがれにくい性能が求められます。とくに、素材との相性が良いかどうかは、仕上がりや耐久性に大きく関わります。
また、浴槽塗装用の塗料には、主剤と硬化剤を混ぜて使う2液性タイプが多く見られます。これは、塗膜の強度を高めやすい反面、配合比や混合方法を正確に守る必要があります。扱いには少しコツが必要ですが、仕上がりを重視する場合には有効な選択肢です。
施工方法に合った塗料を選ぶ
塗料を選ぶときは、施工方法との相性も確認しておきましょう。吹き付け施工に向いている塗料は、広い面を均一に仕上げやすく、経験のある人には扱いやすい傾向があります。一方で、ハケでも塗りやすい塗料は、DIYで施工したい場合に選びやすいでしょう。
ただし、塗りやすさだけで選ぶのではなく、耐久性とのバランスを見ることも重要です。施工しやすい塗料でも、用途や素材によっては十分な性能を発揮できないことがあります。そのため、作業のしやすさと仕上がりの強さの両方を考えて選ぶ必要があります。
トップコートの併用
浴槽塗装では、仕上げとしてトップコートを重ねることで、表面保護を強化できる場合があります。これにより、塗膜の耐久性や見た目の安定感が高まり、日常使用による劣化を抑えやすくなります。特に、長持ちを重視する場合には有効な方法です。
トップコートを使うかどうかは、下塗り材や塗料の種類、使用環境によって判断するのがよいでしょう。塗装工程を増やす分だけ手間はかかりますが、仕上がりの安定性を高めたい場合には検討する価値があります。
素材に応じた下地処理
浴槽の素材によっては、塗料の密着を高めるためにプライマーや下塗り処理が必要です。特に、ホーローやステンレスのように塗料がつきにくい素材では、前処理の有無が仕上がりを左右します。塗料そのものだけでなく、下地づくりまで含めて考えることが重要です。
DIYで施工する場合も、塗る作業だけに目を向けるのではなく、素材に合わせた下準備を丁寧に行う必要があります。下地処理が不十分だと、どれだけ良い塗料を使っても剥がれやすくなるため注意しましょう。
塗料の選び方
DIYで浴槽塗装に挑戦するなら、扱いやすさを重視した塗料を選ぶのが現実的です。比較的塗りやすく、施工方法の自由度が高いものは、初めての人でも取り組みやすいでしょう。一方で、塗装経験が豊富で吹き付け作業にも慣れている場合は、より高性能な塗料を選ぶことで仕上がりと耐久性の両立を目指せます。
どちらを選ぶ場合でも、浴槽の材質との相性確認は欠かせません。あわせて、必要な前処理や下塗りの有無も事前に確認しておくことで、失敗のリスクを減らせます
浴槽塗装の基本手順
浴槽塗装をDIYで行う場合は、塗る作業よりも下準備が重要になります。仕上がりの良し悪しは、塗布前の清掃や研磨、脱脂、養生で大きく変わります。工程を省くと塗料が密着せず、早期剥離の原因になりやすいため、順番を守って丁寧に進める必要があります。
施工の流れ
- 浴槽の清掃
- サンドペーパーで目粗し
- 脱脂洗浄
- 塗装
- 乾燥
- 上塗り
- 乾燥
まずは浴槽表面の汚れ、カビ、ホコリ、油分をしっかり落とします。表面に異物が残っていると塗装の密着に悪影響が出るため、この段階を軽く見てはいけません。次に、サンドペーパーや研磨機で表面を細かく荒らし、塗料が食いつきやすい状態をつくります。
目粗しは見た目には分かりにくい作業ですが、塗膜の耐久性に直結する重要な工程です。その後、シンナーやウレタンシンナーを使って油分を除去し、脱脂を徹底します。作業時は換気を十分に行い、防護マスクを着用して安全に進めてください。
下地が整ったら、養生テープなどでしっかりマスキングを行い、スプレーガンまたはハケで塗布します。パイロキープを使う場合は、規定に沿って重ね塗りを行ったり、乾燥をはさんで2回目を塗ることが必要です。塗装後は十分に硬化させ、必要に応じてポリッシャーやパフで表面を研磨し、ざらつきを整えます。最後にトップコートを重ねることで、仕上がりと耐久性の向上が期待できます。
DIYで注意すべき点
浴槽塗装をDIYで行うときは、いくつか特に注意したいポイントがあります。まず、2液性塗料は配合比が非常に重要です。主剤と硬化剤の混合が不十分だと、塗料としての性能を十分に発揮できず、硬化不良や早期剥離の原因になります。
さらに、気温によって硬化の進み方が変わる点にも注意が必要です。寒い時期は塗料が硬化しにくく、逆に暑い時期は硬化が早まりすぎて作業性が悪くなることがあります。そのため、気温に応じて硬化剤の扱いを調整する必要がありますが、これは経験がないと判断が難しい部分です。
もっとも気をつけたいのは湿度です。湿度が高いと塗料がうまく密着しにくく、剥離のリスクが高まります。浴槽だけでなく浴室全体をしっかり乾燥させてから施工することが欠かせません。塗料の種類によって乾燥時間も異なるため、十分に硬化するまでは水をかけたり、触ったりしないよう注意しましょう。
まとめ:浴槽塗装は「短期・低予算・見た目の改善」に最適な選択肢
浴槽塗装は、「2日〜3日程度で完了」「費用は10万円〜20万円程度」という特徴から、浴槽交換よりも短期・低予算で見た目をきれいにしたい方に非常に適した工法です。
特に、以下のようなケースでは浴槽塗装がおすすめです。
- 浴槽の傷みやくすみが気になるが、交換までは考えていない
- 予算をできるだけ抑えたい
- 入浴できない期間を短くしたい
- 特殊なサイズや規格外の浴槽も施工したい
- 浴室全体の汚れや色をきれいに整えたい
一方で、以下のような場合は浴槽交換を検討する必要があります。
- 浴槽に大きなひび割れや破損がある
- 浴槽自体の強度や耐久性が低下している
- 保温性などの機能を根本から改善したい
- 浴室全体が老朽化しており、ユニットバス化を検討している
浴槽塗装のメリットは、費用面や工期の短さだけでなく、廃材や騒音が少なく、デザインも自由に変えられる点です。デメリットは、浴槽本体の劣化を解消できない、塗膜がはがれる可能性がある、対応業者が限られるなどです。
DIYで施工することは不可能ではありませんが、下地処理や乾燥管理がシビアであり、失敗すると数か月で剥離するリスクがあります。そのため、初めての施工や塗装経験が少ない場合は、実績のある専門業者に依頼することが安心です。
業者を選ぶ際は、「浴室塗装の実績が高い業者」を選び、複数の業者に見積もりを依頼して比較することがポイントです。
浴槽塗装は、今の浴室を大切に使いたい、予算と時間を抑えたい方にとって、現実的で効果的なリフォーム方法です。
当社クラシフの施工事例紹介
事例1:FRP 浴槽のくすみ改善(色はホワイト系のお色味を維持)
項目 | 内容 |
|---|---|
浴槽素材 | FRP |
施工範囲 | 浴槽のみ |
施工日数 | 2 日 |
費用 | 16 万円 |
色変更 | ホワイト系 → ソフトホワイト |
主な症状 | 黄ばみ、細かな傷、塗装のくすみ |
施工前の状態
長年使用していた FRP 浴槽が黄ばみ、表面に細かな傷が多く目立っていました。塗装のくすみも強く、全体的に古びた印象でした。
施工後の状態
下地処理を丁寧に施し、ベースコートとトップコートを重ねて塗装しました。施工後は黄ばみが消え、傷も目立たなくなり、新品同様の白い浴槽に仕上がりました。
施工後の感想
交換は高そうだから諦めていましたが、塗装でこんなにきれいになるとは驚きました。入浴するたびにワクワクしています。
施工例 2:FRP浴槽のひび割れ補修+カラーチェンジ(ホワイト→アクアブルー)
項目 | 内容 |
|---|---|
浴槽素材 | FRP |
施工範囲 | 浴槽 |
施工日数 | 2 日 |
費用 | 20 万円 |
色変更 | ホワイト → アクアブルー |
主な症状 | 浴槽割れ、黒ずみ、くすみ |
施工前の状態
FRP 製浴槽にひび割れ・黒ずみ・くすみがあり、全体的に古さが目立っていました。
施工後の状態
浴槽のひび割れはライニング補修し、その後にプライマー(下塗り)を施して塗料の密着性を確保しました。浴槽はホワイト → アクアブルーへ色を変更することで、明るく清潔感のあるモダンな仕上がりに変わりました。
施工後の感想
浴槽の色を変えたおかげで浴室の雰囲気までも明るくなり嬉しいです。交換を考えましたが、費用も工期も抑えられて大満足です。
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