コラム

申請スタート直前!今知りたい「こどもエコすまい支援事業」!お風呂のリフォームは、国による補助金・助成金制度の利用で格安に抑えられる可能性が

綺麗な浴槽に貯まるお湯

お風呂場のリフォーム、リメイクを検討する場合、真っ先に頭をよぎりがちなのがお金の問題です。
工事が大規模になればなるだけコストは嵩むことになります。

結論から書きますと、この際に国からの補助金・助成金制度を活用することができれば、その問題は一気に解決に向かうことにも繋がります。

というのも、施行されている補助金制度の中には、家庭におけるリフォーム費用をある程度肩代わりしてくれる仕組みを持つものがあるからです。

今回は、つい最近まで利用することができていた補助金・助成金制度と、これから交付申請をすることのできる、新しい制度について分かりやすくご紹介したいと思います。

制度を上手に活用すれば、お風呂場のリフォーム費用を格安で抑えることも可能になります。

国の補助金事業を利用する場合

国の補助金制度を利用する……と書くと、何やら難しいことに挑戦する気がしてきますが、実際にこれを紐解くと、やることは大して多くないものです。
リフォームを施工業者に委託するのが初めてという人であっても、これは同じことが言えます。
何故なら、難しい申請に関しては施工業者が代行してくれるからです。

まず必要なのは、国の補助金事業の把握。
そして次にすべきは、該当する補助金事業に対して、事前に登録をしている業者を見つけることです。

そういった業者を見つけたら、後は発注側のすることは、そう多くありません。
国への申請業務は業者が行いますし、補助金を受け取るために必要なリフォームプランについても、業者側から提示されることでしょう。

住宅を登録し、交付を申請。さらに工事着工と進んでいき、最終的に補助金が確定するというのが国の補助金制度を利用した場合の、大まかな動きとなります。
振り込まれた補助金をリフォーム費用に充てれば、格安で工事を済ませることが出来るというわけですね。

お風呂場のリフォームで使える国の補助金・助成金制度って何がある?

国が提供するさまざまな補助金・助成金制度の中には、冒頭で触れたとおりにお風呂場のリフォームにも適用されるものが存在します。このような制度を活用することで、工事費用を格安で抑えることも可能となるわけですね。

しかし、一方でこうした制度は大抵期間限定かつ予算も上限のある中で募集を行っています。

便利な制度ですので利用者も当然多く、受付期間を待たずに予算の上限に達し、新規受付を終了することもまた、多いものです。

直近でその代表的な例となったのが、今年新設されたばかりで、本来であれば2023年3月末まで申請を受け付けていた「こどもみらい住宅支援事業」でした。

「こどもみらい住宅支援事業」とは?概要と現在

いきなり残念な話になってしまうのですが、現在この補助金制度は既に利用できなくなっております。

もともとこの制度は、国土交通省が今年創設した新事業で、令和4年度の予備費等含め600億円という枠の中から、主に子育て世代や若者夫婦世帯の住宅取得にかかる負担を減らすために作られたもの。

前述したとおり、来年の3月末まで受け付ける予定だったのですが、既に現段階で予算額が満額に達し、今は新規申込は一切停止された状態になってしまいました。

補助金制度受付終了の案内(国土交通省 こどもみらい住宅支援事業ウェブページより抜粋)

恐らく多くの方は「そんな事業があったなんて知らない」と思うことでしょうし、「それとお風呂場リフォームと、どこがどう繋がるんだ」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、そもそもはこの事業、高い省エネ性能を有する新築住宅の取得、住宅の省エネ改修等に対しての補助制度でしたので、お風呂場のリフォームにおいても条件を満たせば補助対象になっていたのです。

この時制度の対象となったのは子育て世帯。または夫婦いずれかが39歳以下の“若者夫婦世帯”でした。

対象者がこのこどもみらい住宅事業者登録をした施工業者を通じて交付し、申請が通れば補助金を受けつつ格安でお風呂場の工事もできていたということになります。

ただしリフォームの場合は、対象世帯はさらに広がります。

と言うのも、リフォームに関しては「こどもみらい住宅事業者と工事請負契約等を締結し、リフォーム工事をする」という記載が、この制度を説明するウェブページに明記されていたのです。そこに世帯における条件は設定されていなかったのがポイント。

子供がいなくても、単身者でも問題なくリフォームは出来た、ということですね。

案の定補助金制度の利用を希望する人たちが殺到し、期日を待たずして早々に事業は完遂ということとなったわけで、これに関しては「もっと早く知っていれば」と悔しく感じる方も多いでしょう。

ただ、ご安心ください。

実は既に、同様の事業が準備中なのです。

 

間もなく「こどもエコすまい支援事業等」の交付申請が開始予定!

「こどもみらい住宅支援事業」は2022年11月28日に提出された申請を最後に予算の上限に達し、その利用はできなくなってしまいましたが、国土交通省をはじめとした複数省庁が、現在新しい制度の準備をしています。その申請は間もなくスタート予定です。

前回の補助金・助成金制度の利用を逃した方にとっては、まさに今がお風呂場を含むリフォームのチャンスとなります。

しかも、今度の事業の名称を見てみると、子供のいる世帯、若い夫婦のいる世帯以外にも、より包括的な制度の庇護が期待できるようになっています。

と言うのも、国土交通省は「こどもエコすまい支援事業」という名目で新しい制度を準備しているのです。

さらに経済産業省は「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」という制度を。

経産省および環境省は「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等」を用意しています。

これらをあわせて「こどもエコすまい支援事業等」と呼称するとのことです。

現状まだ応募の受付は開始しておりませんし、委託事業者がその概要を問い合わせることも出来ていない状態となります。

ですので、あくまでこれらの制度は「近々で公布される」という認識で把握をお願いしたいところです。
先ほどの紹介と重なる部分もありますが、以下に3種類の新制度について、現状公示されている情報をまとめてみました。

 

こどもエコすまい支援事業

国土交通省が管轄した「こどもみらい住宅支援事業」に次ぐ新制度です。

先の制度ではリフォーム限っては子供がない世帯、39歳以上の夫婦の住む世帯でもリフォームをする上で制度を利用できましたが、今回についてはまだ案内がないので不明です。

 

「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー事業費補助金」

経済産業省が管轄する新制度。名称から、お風呂場のリフォームにかかる利用も可能と予測できます。

 

「住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業等」

経済産業省と環境省が進める新事業。断熱性向上との文字があるため、お風呂場の壁やガラスにかかる制度の利用も可能と予測されるところです。

 

新しい支援事業は今月中旬に概要が公開予定!しっかりチェックしておきたい…

国土交通省外観

何せまだ詳細な情報が出ていないので制度の名称から予測する他ありませんが、総合して考えればこれらもまた先の制度のように、条件に合致した世帯なら、お風呂場リフォームには補助金の充当はされるものと考えられます。
活用することで、前回の制度のようにリフォームの費用は抑えられる可能性もあるということですね。

気になるのは対象となる世帯です。

「こどもエコすまい支援事業」は前回の制度と同じく、対象世帯が限定される可能性があるのですが、その他2つの制度に関しては「こども」という文字がありません。

より広い範囲で対象者を広げる可能性が残されていますので、要チェックでしょう。

ちなみに、「こどもエコすまい支援事業等」の事務局開設日は、12月中旬が予定されていると、同事業の告知を行う国土交通省のウェブページに記載が見られます。

この頃には詳細な情報も開示されるはずですので、「そろそろお風呂場リフォームしたいなぁ」と考えている方は、ぜひ目を通してみてください。

今回の制度の予算規模や受付期間についてはまだ不明瞭な部分もありますが、潤沢な予算があっても終了時期を待たずに受付は終了することも十分考えられます。

工事規模によって補助金の量も変動しますが、条件によっては格安で済む可能性もあります。

概要が発表されたら、即リフォームについて決断をして、施工業者に見積もりを出してもらうぐらいの迅速さを見せたほうがいいかもしれません。

 

【参考】
国土交通省 
こどもみらい住宅支援事業

https://kodomo-mirai.mlit.go.jp/

国土交通省 
【重要】令和4年度補正予算案に盛り込まれた「こどもエコすまい支援事業」等の事業者登録の取り扱いについて

https://kodomo-mirai.mlit.go.jp/news/2022110801.html